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viエディタ

viエディタ

LinuxをはじめとするUNIX系OSでは、ユーザーが作成する文書やプログラムソースだけでなく、各種ドキュメントや非常に重要なシステム設定ファイルに至るまで、多くのファイルがテキスト形式になっています。

これらのテキストファイルに変更を加えたり、新しく作成するためには、テキストエディタが必要となります。

 

図1 図12

 

テキストエディタとは

テキストファイルを作成、編集、保存するためのソフトウェアです。

Microsoft Windowsのメモ帳や、Mac OS Xのテキストエディットが該当します。

Linuxでは古くから使われているテキストエディタの一つに「vi」があります。

機能は非常にシンプルですが、動作が機敏で、ほぼすべてのUNIX系OSに付属しています。

 

viエディタの起動

「vi」はCUIで動作するテキストエディタです。 「vi」を起動するには、端末のプロンプトで「vi」コマンドを実行します。

 

図2 図3

 

モードの種類と切り替え

「vi」には「コマンドモード」、「挿入(INSERT)モード」の2つのモードがあります。

それぞれのモードへの切り替え方法と、操作内容は次のとおりです。

 

図4 図5

 

viを起動した直後は、「コマンドモード」として動作しているため、文章の入力操作は行えません。

文章の入力を行うには、挿入モードに切り替える必要があります。

 

 

コマンドモードでの操作

コマンドモードでは、カーソルの移動や文字の編集、検索、ファイル保存といったことが行えます。

 

  • カーソル移動操作

コマンドモードでは、カーソルキーを使わずにカーソルの移動を行うことができます。

主なカーソル操作は、以下のとおりです。

 

図6

 

  • 文字の編集操作

コマンドモードで行える操作として、文字の削除やコピー、貼り付けといった編集操作もあります。

主な編集操作は、以下のとおりです。

図8

 

 

  • 文字列の検索操作

viには「less」コマンドと同じ検索機能が用意されています。

ファイル内の文字列を検索するには、コマンドモードで「/」を入力します。最下行に「/」が表示されるので、その後に検索する文字列を入力して[Enter]キーを押します。

すると、一致した文字列に「検索マーカー」がつき、最初の該当文字列にカーソルが移動します。次の該当文字列に移動するには、「n」コマンドを実行します。

このとき、ファイルの終わりまで検索が実行されると、再びファイルの先頭から検索が繰り返されます。「検索マーカー」を解除するには、「:noh」コマンドを実行します。

各種サーバーサービスの設定ファイルなど、数百行以上あるような長いファイルを編集する際など、編集する項目の文字列を指定して検索すると、効率よく編集作業が行えます。

 

図9

 

  • viの終了、ファイルの保存

viエディタで編集中のファイルを保存したり、viエディタを終了させるには、「コマンドモード」で下記の操作を行います。

 

図10

 

「:q」と「:q!」では動作が異なります。「:q」の場合はファイルに何も変更を加えていない場合に限り、viを終了することができます。

 

図11

 

一つでも変更を加えた場合は、「:q!」でなければ終了することができません。

また、ファイル名を指定して保存後に終了する場合には、「:wq」の後に半角スペースを入れ、ファイル名を指定します。

 

図12

 

いかがでしたでしょうか?

 

「Vim」には、チュートリアル形式で学べるコマンドとして「vimtutor」が用意されています。

25分から30分程度で、「vim(vi)」コマンドの基本操作を学習することができますので、Vim(vi)に慣れるためにぜひ活用してみてください。

 

図13

 

※チュートリアルを終了するには、「:q」コマンドを実行します。

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