DX人材育成&実務支援RPA業務効率化事例

「プログラムの基礎・考え方が役立ちました。」(※受講生の声より)

弊社ビジネスパートナー様より(以下クライアント)、
業務効率化支援及び事務員1名をRPAエンジニアとして育ててほしいというご依頼がありました。

ミッション
DXための第一歩として、RPAを使えるではなく、既存業務からRPA開発ができる非IT人材のIT人材化育成を目指す。
三好由芙子

DX先端技術講師三好 由芙子

事務員の加藤さんは、Excelの基本操作はできるがプログラムの知識は全くない状態でした。今回の案件はこの事務員が担当する、契約書作成業務のRPA化をプログラム未経験の事務員が開発するというプロジェクトです。
担当する事務員の加藤さんは、通常業務もこなしながら弊社研修を週2回受講。その中でプログラム基礎、RPA等のスキルを習得していただき、習得後はそのまま弊社先端技術講師三好と併走しながら週2回、開発を支援し実装しました。

RPA人材育成

短期間でプログラム未経験者に対して、技術教育から開発支援まで一貫して指導を行うというハード案件でしたが、弊社KENスクールは30数年に及ぶ教育を実施しており、初学者に対して効率よく習得してもらうノウハウを熟知していましたので対応することができました。
また、弊社は教えるだけでなく実務で通用する講師育成を行っているため、育成と同時に業務開発支援を行い、加藤さんと弊社DX先端技術講師三好が共に併走しながら開発支援を行うことができました。

今回、加藤さんのスキルチェックを行い、作成したカリキュラムは、
  • RPA概論
  • アルゴリズム
  • VBA/Excel VBA
  • HTML
  • UiPath
三好由芙子

RPAは「ノーコード/ローコード」で開発できますが、プログラミングの素養があるのと無いのとでは、RPAを自身で開発する際に雲泥の差がつきます。余談となりますが、これからRPAの習得を目指し、活用したいと考えている方はプログラムの基礎をしっかりと学ぶことをおすすめします。

業務効率化支援

業務効率化支援では、加藤さんに開発をするためにはどのようなフローが必要なのかを、実務習得と同時に開発スケジュール、進捗管理、仕様書、要件定義などを講師とともに取り組み、加藤さんの業務を分解し、どのようにRPA化するか試行錯誤しながら開発を進めて行きました。開発途中で、仕様を変更せざる得ない壁にあたるなどしましたが、柔軟にアジャイル開発を行ってきました。RPA化の成果としては従来、40時間かかっていた業務を1時間へ短縮、加藤さんは開発のノウハウを身につけました。

開発手順

開発手順

UiPath構成

UiPath構成

導入メリット比較

三好由芙子

導入メリット比較

三好由芙子

成果報告会ではクライアントの部長も成果を実感していただき、途中から執行役員等も報告会へ参加され大変興味を持って下さいました。
クライアント様からはさらなるRPA化を推進するために、加えてRPA開発人材育成をお願いしたいとご要望いただきました。

受講者インタビュー

最後に、RPA化担当者としてスキル習得及び、RPA開発を行なった加藤さんにお話を伺いました。

(※受講者名は本人希望のため仮名です)

RPA担当者となったとき、どのように思いましたか?

担当になった当初は、プログラムなど見たことも触ったことのない状態でしたので「RPA?カイハツ?」するとはどのようなことなのか、全くイメージすることが出来ませんでした。
プログラムの基礎や考えを習得した上で、RPAを学んだのですんなりと頭に入ってきましたが、いきなりRPAから初めていたら挫折していたと仰っていました。

基礎研修から実際のRPA開発まで行なってみてどう感じましたか?

開発をするという実感は、各スキルを研修している段階ではイメージ出来ませんでしたが、実際に開発する段階で、「このことを言っていたのか」と納得し理解が深まりました。最初に教えて頂いたRPAを使えるだけでは、開発はできないということも開発を実際に行なってみてわかりました。結局、ソースコードを読む力を身につけていないと、応用することができないと感じました。

どのような学びがありましたか?

RPAを開発する上でプログラムの基礎・考え方が非常に役に立ちました。今では、機能拡張を上長より依頼され、今回の経験を生かして作成したRobotを元に一人で開発出来るようになりました。
世間で良く言われている、非IT人材もITスキルが求められるというのが実感できました。
自分ひとりで、学んでいたらここまでは出来ませんでした。DX講師の三好さんが一緒に併走して、答えを教えるのではなく、考え方の道筋、思考力を磨いて頂いたことに感謝しますと仰っていただきました。