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ネットワーク

ルーティング概要

当記事では、ルーティング概要についてご紹介します。

ルーティング

ルータは、ルーティングという機能を持っています。
ルーティングとは、宛先のIPアドレスを読み取って、次に転送する最適な経路を決定する機能のことをいいます。

ルーティングテーブルの追加方法

ルーティングテーブルとは、転送先を決定するための経路の一覧表のことをいいます。
ルーティングテーブルへの経路情報の追加方法は3種類あります。

直接接続とは、ルータと隣接しているネットワークを自動で登録する方法になります。
スタティックとは、ルータの隣接していないネットワークを手動で追加する方法になります。
ダイナミックとは、ルータの隣接していないネットワークについて、ルーティングプロトコルを使用して動的に追加する方法になります。

スタティックルーティングの設定

スタティックルーティングを設定するには3つのパラメータが必要になります。
宛先ネットワーク(教えたいネットワーク)
宛先ネットワークのサブネットマスク
宛先ネットワークへのネクストホップ

※ネクストホップとは、次にデータを流すルータの受け取り場所です。
Cisco社製のルータにてスタティックルーティングを設定するコマンドは、「ip route」です。
「(config)#ip route」の後に3つのパラメータを指定します。

解説:上図のコマンドは①スタティックルーティングを設定するコマンド、②宛先ネットワーク、③宛先ネットワークのサブネットマスク、④宛先ネットワークへのネクストホップになります。
RT-Aがネクストホップである192.168.2.1にデータを流すことで192.168.3.0/24のネットワークに届く設定になります。

デフォルトルーティング

デフォルトルーティングとは、ルーティングテーブルに登録されていないネットワークに接続する際にルータに設定する経路情報になります。
具体的にはインターネットなどの経路が非常にたくさんある場合にサービスプロバイダー側のルータに転送する際に利用します。

スタティックでのデフォルトルーティングの設定
先述と同様に「ip route」コマンドを使用し、3つのパラメータを指定しますが、デフォルトルーティングでは、宛先ネットワーク、宛先ネットワークのサブネットマスクの指定を固定値0.0.0.0にします。

いかがでしたでしょうか。
ぜひお勉強の際にお役立て下さい。

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