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情報セキュリティの人材育成に欠かせない! “次世代”サイバーセキュリティ教育プラットフォーム「CyCube」


サイバーセキュリティ対策においては、もはや「攻撃を受けない」ことだけを目標にするのではなく、「攻撃を受けることを前提とし、いかに被害を最小限に抑え、迅速に復旧するか」というレジリエンス(回復力)の概念が重要視されています。

カギとなるのは、対応できる人材がいるかどうか──。この課題への強力なソリューションとなり得るのが、イスラエル発のオンライン実践型ハンズオンセキュリティトレーニングプラットフォーム「CyCube」です。

同サービスを開発したTripleP Training and Consulting Ltd.のCEO エティ・バーガー氏に、CyCubeの機能と導入メリットについてお話を伺いました。

情報セキュリティの“プロ”を育成するプラットフォーム

オンライン実践型ハンズオンセキュリティトレーニングプラットフォーム「CyCube」。その開発元は、2017年にイスラエル・テルアビブにて設立されたTripleP Training and Consulting Ltd.(以下「TripleP」)です。

多数のサイバーセキュリティ専門家を擁するTriplePは、企業向けのセキュリティコンサルティングサービスや、サイバーセキュリティ研修事業などを手がけ、その卓越性と信頼性により各方面から大きな評価を得ています。

そんなTriplePが、CyCubeの開発および提供を始めた背景について、同社CEOであるエティ・バーガー氏は次のように語ります。

「サイバーセキュリティの状況変化は激しさを増しており、さまざまな脅威やリスクに対応する必要があります。現場では“より実践的なスキルと知識”が求められるようになっています」

バーガー氏は、サイバーセキュリティの知識のほとんどが理論的なものであるという点に懸念を感じると言います。「理論を学んだだけでは、すぐに現場で働く準備はできません」(バーガー氏)

そこで、リアルなシナリオでより実践的な経験を積むことで即戦力となる人材を育成するプラットフォームとして、CyCubeを開発したというわけです。「知識と実践経験の間には大きなギャップがあります。CyCubeはそのギャップを埋めることができるのです」(バーガー氏)

オンラインでサイバーセキュリティについて学べる教材は他にもありますが、他の製品と一線を画する、CyCubeならではの特長があります。その中でも代表的な3つを上げると、「サイバー攻撃シナリオに基づいた実践的な演習ができること」「パーソナライズされた学習パス」「管理者向けダッシュボード」。バーガー氏に、詳しく伺ってみましょう。

インタビューに応えていただいたTripleP Training and Consulting Ltd. CEOのエティ・バーガー氏。

リアルなインシデントを想定した実践的訓練ができる

CyCubeの特長の一つは「サイバー攻撃シナリオに基づいた実践的な演習ができること」。しかも、「実践的な演習を“安全で管理された環境”で学べること」だとバーガー氏は言います。

受講者は実際にインシデントが起きた想定で、PCの前で実際に手を動かす「適応型ハンズオントレーニング」によって学習します。つまり、実務に近い形でスキルを身に付けることが可能なのです。

演習は多種多様なインシデントモデルが用意されており、多様化・細分化している現代のサイバー攻撃を想定した、リアルな学習ができます。

現実に即した実践的訓練ではあるものの、演習はSaaSによる仮想空間上で提供されるため、受講者側のPCが情報セキュリティ上のリスクにさらされることはありません。さらに言うと、導入に際し、受講者側が専用のPCなど特別な装置を用意する必要もありません。

演習問題は毎回内容が変わるため、単に知識を丸暗記しただけでは解けず、インシデントに対処するプロセスをきちんと理解していなければ答えられないようになっています。このようにCyCubeは、実務に則した学びが身に付くよう、徹底的にこだわり抜いてつくられています。

CyCubeの受講者画面。Linuxの仮想環境で演習している様子。

AI機能を搭載し効率的な学習が可能

バーガー氏は「一律なトレーニングでは効果が上がりにくいと私たちは考えています」と自社の持論を述べます。その考えにもとづくのが「パーソナライズされた学習パス」。AIが受講者一人ひとりのスキルレベルを細かく判断・評価し、個別最適化された学習パスを自動的に提案するというものです。

例えば受講者が問題を解けなかった場合、AIが自動判断し、同様の演習を繰り返し、やり直しをさせたり、受講者の習熟度にもとづいてAIが新たな演習を生成したりします。さらに、新入社員と熟練社員が同様の演習に取り組んだ場合、AIが各受講者のレベルを判断し、演習の負荷レベルを自動調整します。

結果的に各受講者は、それぞれ自分にとって最適化されたオーダーメイドカリキュラムをリアルタイムで学習でき、無駄なく短時間で実務に直結するスキルを獲得できるのです。

「受講者の進捗やニーズに応じて学習内容が変化するこの機能により、基礎スキルの練習から専門家レベルへのステップアップまで、一貫して支援します」とバーガー氏は言います。

しかも、CyCubeはすべてオンライン学習のため、セミナー形式の教材とは異なり、365日・24時間、好きな時間に受講者自身のペースで学ぶことができます。忙しい人でもスキマ時間を有効活用して学習を進めることができます。

なお、CyCubeの演習問題は、TriplePのプロチームやセキュリティ研究者が実際のシナリオを構築、作成しており、日本語への対応はもちろん、日本企業の要件・ニーズに応える形でローカライズがなされています。

ダッシュボードを見れば社員の習熟度が一目瞭然

さらに、管理者にとってありがたいのが「管理者向けダッシュボード」。これもまたCyCubeの機能の目玉の一つです。

これは文字通り、管理者のための機能です。組織の経営層やマネージャーは、CyCubeを受講している従業員のスキル評価や学習の進捗について、管理者向けダッシュボードを使ってリアルタイムに把握することができます。

それらの評価はスコア化されているので、CyCubeを利用している組織外の受講者の平均スコアと自社の受講者のスコアを比較し、スキルレベルを確認することもできます。

管理者向けダッシュボード。受講者の学習進捗度、不足しているスキル、それを補うための改善法が、ひと目で分かります。便利なレポート作成機能も搭載。

各受講者がCyCube上で、どのような攻撃に対し、どういった対処を行なっているか、リアルタイムに把握できるレポート機能もあります。受講者がどの攻撃に対して防御力が不足しているか、管理者はリアルタイムで把握できるのです。

その上で、不足部分を強化するカリキュラムを提示したり、課題を自動割り当てしたりすることが可能。さらに管理者向けダッシュボードで、自社の受講者の弱点を分析、把握するとともに、改善するためのレポートを生成することもできます。

「管理者向けダッシュボードにより、自社がどれほどのレジリエンスを有しているか把握でき、どういったギャップを埋める必要があるのか明確になります。その上で必要な訓練を実施すれば、サイバーセキュリティ対策の『ジュニア人材』を『シニア人材』に育成することが可能となります」とバーガー氏は強調します。

日本国内では約11万人のサイバーセキュリティ人材が不足していると言われています。CyCubeを導入することで自社のサイバーセキュリティ人材を育成するとともに、レジリエンスを高めるための具体的な方法を把握することができるのです。

サイバー攻撃は企業や組織の命運を分けると言っても過言ではなく、その脅威は日に日に高まっています。だからこそいち早く準備する必要があります。この機会にCyCubeの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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