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MLPPP(MultiLink Point to Point Protocol)とは

今回の記事は以前ご紹介したPPPのオプション機能の一つMLPPPをCisco社製のルータ設定を例にして解説します。

物理的には複数のリンクを、論理的な1つのリンクと見立てることで、より帯域幅の広い通信路を確保する技術を「マルチリンク」といいます。

PPPでも、複数リンクを論理的な1つのリンクとみなして通信するための仕様が規定されており、この機能を利用することで、通信回線の帯域幅を向上させ、より高速なデータ通信を可能にするものが、MLPPP(Multilink PPP)です。

MLPPPでは、送信側機器で受信したパケットを分割し、マルチリンクを構成する各物理インタフェースから分割されたパケットが同時に送信されます。

受信側機器では、各物理インタフェースで受信した分されたパケットを、再度組み立てなおします。

Ciscoルータでは、複数の物理インタフェースを「Multilinkグループ」として束ね、「Multilinkインタフェース」を構成します。

Multilinkインタフェースを構成する際、インタフェース番号は「1」から割り当てられることに注意してください。

また、PPPの認証機能の指定やIPアドレスの割り当ては、Multilinkインタフェースに行い、物理インタフェースでは指定しません。

Multilinkインタフェースと物理インタフェースとの関連付けは、「ppp multilink group」コマンドで行います。 このとき、グループ番号も「1」から割り当てられます。

PPPMLでCHAP認証を行う場合は、認証ユーザーの定義を行っておきます。

物理インタフェース上での設定は、カプセル化タイプをPPPに変更し、マルチリンクの指定、およびMultilinkインタフェースと物理インタフェースとの関連付けを行います。

また、インタフェースの有効化は、各物理インタフェース上で行っておきます。

PPPのインタフェースでは、IPCPによって対向のIPアドレスを検出し、対向側のIPアドレスに対する「/32」のホストルートをルーティング テーブルに登録します。 対向側のIPアドレスのホストルートを削除するには、no peer neighbor-routeコマンドを入力します。

なお、no peer neighbor-routeコマンドを実行しても「/32」のホストルートが残っている場合は、「clear ip route *」コマンドでルーティングテーブルをリフレッシュします。

 

MLPPPのバンドルが正しく確立されているかを確認するには、show ppp multilink activeコマンドを使用します。

いかがでしたでしょうか。

ぜひお勉強の際にお役立て下さい。