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独学のプログラムから始まった、大人気アプリ「Instagram」誕生ストーリー

【11-5】独学のプログラムから始まった、大人気アプリ「Instagram」誕生ストーリー

月間アクティブユーザー数1億5000万(2013年秋発表)を誇る大人気の写真加工アプリ「Instagram(インスタグラム)」。コダックインスタマチックポラロイドインスタントカメラの双方に敬意を払っているという正方形の画像が特徴的で、Instagramを使ったことがない人でもFacebookやTwitterでその作品は目にしたことがあるのではないでしょうか。そんな人気アプリの始まりが、なんと独学で学んだプログラミングだったことを知っていましたか?

本業の傍らで作られたプロトタイプ

Instagramを興したのは、Kevin SystromとMike Kriegerという二人の若者です。そもそもの発端はSystromが作成した「Burbn」というアプリで、そのプロトタイプの作成当時、Systromの本業はマーケティング業務でした。正式なエンジニアリングのトレーニング経験もなく、昼間の仕事の傍ら、夜間に独学でプログラミングを学んだというSystrom。

そうして作られたBurbnに興味を持った友人や投資家から資金を得た彼は、勤めていた職場を辞め、Burbnの開発に本腰を入れることになります。そしてその頃出会いBurbnに興味を持ったKriegerと共に起業へと踏み出すことになったのです。

ゼロから始める大英断から驚きのスピード公開へ

しかし実際世に出たのは、発端となった「Burbn」ではなく「Instagram」。どこで入れ替わったのでしょう?

「Instagram」といえば、スマートフォンで撮った写真をエフェクトで簡単に洒落た写真へと加工できる手軽さ、その反応をネットで共有できる楽しさが人気のアプリです。一方、当初開発していた「Burbn 」はまったくの別もので、Foursquare(SNSサービス)の要素とMafia Wars(人気のソーシャルゲーム)の要素を組み合わせたものだったといいます。写真をネットにアップロードする機能はあれど、「Instagram」最大の特徴ともいえる写真のエフェクト機能はなかったそうです。

そんなBurbnの開発を続け、iPhoneアプリとして完成させたSystromとKriegerですが、そのまとまりの悪い仕上がりから、「Burbnには余分な機能が多すぎる」と考え直し、一年近くも開発を続けてきたBurbnを諦める決断をします。

「再度ゼロからスタートする決定を下すのは難しいことだった」と後にSystrom自身が語るこの英断により生まれたのがInstagramです。Burbnから、写真を撮ってアップロードする機能、コメントする機能、「いいね!」を付ける機能以外のすべてをそぎ落とし、写真に特化したInstagramの開発に取り組んだのです。Burbn開発のための試行錯誤を経ていたとはいえ、Instagram自体の開発期間は僅か8週間というスピードで公開に漕ぎつけたというのも驚きのエピソードです。

破竹の勢いの快進撃

それからの快進撃は言わずもがな。2010年の10月にAppStoreに公開されたInstagramは、わずか1週間で10万ダウンロードを達成。年内には100万ダウンロードに到達するなどその人気は急速に広まっていきます。2012年4月には、Facebookによる10億ドルとも言われる巨額での買収が発表され、話題を呼びました。

独学で学んだプログラムから始まった、これぞアメリカンドリームなストーリー。普段何気なく使っている身近なアプリの舞台裏は、こんなにもドラマチックだったのです。

 

Photo: Some rights reserved by JD Hancock, flicker
photo credit: JD Hancock via photopin cc

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