別々のセルにあるデータを結合して、一つのセルに繋げて表示させたい!!
そんな時、あなたはどうしますか?
たとえば、別々のセルにある姓と名、顧客情報の住所。
これらを一つのセルにまとめるとき、一つずつコピー&ペーストをして、入力をしていないでしょうか?
実は、そんなときに使える、指定した文字列を結合することができる関数がExcelには用意されているのです。
本日はそんな、文字列結合関数を2つご紹介していきます。
CONCAT関数
こちらの関数は、Excel2019で追加された関数です。
数値や文字列を結合したり、計算結果を結合したりすることも可能です。
同じ文字列結合関数であるCONCATEATE関数との違いは、
引数にセル範囲を指定できるかできないか、です。
CONCATEATE関数は引数にセル範囲を指定できませんが、CONCAT関数は可能です。
それ以外は同じ機能を持ち合わせているといっていいでしょう。
今までの文字列結合の方法を拡張させたのが、この関数です。
関数の書式は以下の通りです。
書式:CONCAT(テキスト1, [テキスト2, …])
引数:テキスト1, テキスト2, …:文字列、文字列を含むセル参照やセル範囲を指定できます。
戻り値:テキスト1, テキスト2, …を結合した戻り値を返します。
例えば、こんな時に使えます。
別々のセルにある注文番号、部署コード、担当者コードを結合させる場合です。
セルA4からC4の文字列が、伝票番号のセルに結合されて表示されていますね。
TEXTJOIN関数
こちらは、Excel2016で追加された関数です。
その名の通り、TEXT(文字や文章)をJOIN(結合する、繋ぐ)関数です。
こちらの関数は今まで紹介してきた関数と大きく違う点が2つあります。
一つ目は、結合させたい文字列との間に、区切り文字を挿入することができる点。
そして二つ目は、引数に空の文字があった場合に無視するかどうかを指定する点です。
関数の書式は以下の通りです。
書式:TEXTJOIN(区切り文字, 空のセルは無視, テキスト1, [テキスト2, …])
引数:
- 区切り文字:各テキスト感に挿入する文字または文字列を指定します。(文字列の配列やセル範囲も指定することが可能です。)
- 空のセルは無視:論理値([TRUE]または[FALSE])を指定します。
- テキスト1, テキスト2, …:文字列、文字列を含むセル参照やセル範囲を指定する
戻り値:テキスト1, テキスト2, …を結合した戻り値を返す
※引数空のセルは無視に[TRUE]を指定すると、空のセルは無視されます。
[FALSE]を指定すると、空のセルの区切り文字も表示されます。
※区切り文字の空の文字列””を指定すると、複数の文字列が区切り文字無しに単純に結合されます。
実質的にCONCAT関数、CONCATENATE関数と同じとなります。
例えば、こんな時に使えます。
結合させたい文字列の間に記号を入れたいとき。
注文番号、部署コード、担当者コードのセルの内容が、伝票番号のセルに「-」で区切って結合されて表示されます。
では、もう一つ例を見ていきましょう。
引数の空のセルは無視に【FALSE】を指定した場合の例です。
メンバーリストのセルに、メンバー1、2、3の空のセルの区切り文字も表示されていますね。
関数を覚えたいならKENスクールへ!
本日ご紹介した関数は、バラバラに入力されたデータを一つのセルにまとめたい!
というときに非常に活用できる関数です。
複数の文字列を結合する作業は日常的に発生しますが、関数の知識があるとないとでは、
作業する時間においても、ミスの発生率においても、かなり差がつく部分となります。
セルの値を結合する際に区切り文字を挿入したい際にはTEXTJOIN関数を、
そのまま範囲選択してセルの値を結合したい際にはCONCAT関数を使ってみてください。
この2つの関数をおさえておくだけでも、かなりの効率アップ、生産性アップが目指せることでしょう。
KENスクールのExcel講座では、基本操作から発展的な操作まで習得することが可能です。
Excelの関数を実務でどのように扱えばいいか分からないと悩まれている方がいらっしゃいましたら、
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皆様のKENスクールへの来校を心よりお待ちしております。